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近代メトロポリス全体をつくりかえる能力

この点に関して大場(1993)は,アメリカ合衆国の映画,小説,写真集など
で表現された郊外住宅地の姿やイメージを記述しているが,アメリカの住宅に
関する研究書から郊外化のルーツについて「ひとつは,イギリスからアメリカ
に渡った初期の移民が新天地に本国にあった荘園の邸宅とか別荘のイメージを
植え付けたということ。もうひとつは,人々がフロンティア・スピリットに駆
り立てられた,開拓時代の土地の所有や生活が,一戸建ての独立した住宅に結
びつき,アメリカン・ドリームの一端を担っているということ」とメンタルな
部分でのアメリカ人の郊外への思い入れを分析している。

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また,フィッシュマン(1990)もアメリカ合衆国の郊外化は上記のイギリス
における郊外化が起源であり,スポイルされない都会と田舎の総合という,サ
パーピアの概念がその意味を失いながらも,「18世紀ロンドン商人のかぎられ
たエリートのためだった周縁的なかたちから,サパービアは,アングロ・アメ
リカン中流クラスが選ぶ住宅地に,近代メトロポリス全体をつくりかえる能力
ある都市形態になるほどに成長した」(p.6)と述べている。

同様に,都市社会学の視角から吉原(1993)は,サバーパニズムの論理とし
て「階級なき社会」・同質的社会・地位社会の観点から「これまでの郊外研究
は総じてハードよりはソフトに力点が置かれる傾向にあったし,そこから共通
に導き出されるサパーバニズムの性格は,一に社会構成面における強い近隣関
係,階級の衰微(→『中間層』化),拡大された家族機能という点にあった。

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