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郊外の同質性の強調

注目さるべきは,これら3つの特徴が輻壊して,『階級なき郊外社会』という
イメージが増幅されてきたこと,そしてそうしたイメージの増幅過程で郊外の
『同質性』が強調されたことである」(p.198)と述べている。吉原はこのよう
な郊外の同質性の強調について「郊外像がますます〈神話〉化されるとともに,
同質性が画一性を生み,ひいてはコンフォーミティ(同調性)を強制する」

(p.198)ためであるとしている。
杉浦(1994)は,このような空間的隔離と均質性(社会階層,所得水準,人

種構成,家族・年齢構成,建築様式や居住空間,獲得する情報や価値観のいず
れの面における等質性)を郊外化の特質として,また自動車による郊外化とし
て捉えている。鵜月(1994)は郊外化の結果,都心と郊外の対比に階級的分断
を見いだしている。また吉原は「こうしたサバーバニズム論は,現実の郊外と
か郊外化にたいする事実認識以上に,このような状況が現出する象徴としての
サパーバナイト(郊外人)のライフスタイルへの,中産階級に特有の『思い入
れ』が込められていた点に一つの特徴が見いだされる。」(p.196)と述べてい
るが,竹田(1994)も「中産階級の郊外化プロセスは,アメリカ中産階級の生
活・再生産様式の創出そのもの」と主張した。

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また吉原(1993)は,ハーヴェイによる「建築形態」としての郊外化および
郊外的生活様式のありようを切り離して一考察する必要性を主張した。すなわ
ち白人による郊外への移動と非白人の中心都市残留はホワイト・サバーバニ
ゼーションの進展と指摘され,そこには「『高所得・高学歴の者ほど郊外によ
りよい環境を求めて移動するという,ホワイトの間ですでに一般化した行動パ
ターンがノン・ホワイト人口の間ではいまだ同じ程度に一般化していない』

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